メッセージ

MESSAGE

伊那谷の自然を守り、
次世代に引き継いでいきたい。

創業以来、私たちNPO法人森林環境では、「伊那谷の自然を守り、次世代に引き継いでいく」という理念のもと、伊那谷の森林整備や環境保全活動を行なっています。

かつて農業が中心であった時代は、伊那谷には芝山が広がっていたと言われています。先人たちはその芝山に木を植え、里山を作り、山の資源を有効利用して暮らしてきたのです。このように再生可能な資源である木材を使うことで、山を整備し自然環境が維持されてきました。

しかし現在、山に足を踏み入れてみるとどうでしょう。木は密集し、下草も生えないような放置された里山が数多く見られます。このままでは、山の持つ保水力や災害防止などの機能が低下し、日本の自然はなくなる一方です…。私たちは山本来の機能を取り戻すために、「伊那谷の森林を整備し、次世代に豊かな自然を受け継いでいきたい」という想いで、NPO法人森林環境を平成17年に設立しました。

弊社は、森林を整備するだけではありません。搬出した木材を有効活用するために高性能の機械を導入しており、搬出する技術には誇りを持っています。社員は30代の若手からベテランまで幅広く、初心者でも安心して働けるよう教育に力を入れているのも特徴です。山は100年経たないと結果がわかりません。だからこそ、社員には山の知識を学ぶ機会を作ったり、きのこを育てたり、栗園を管理したり、従来の林業という枠にとらわれず、多くの経験を通じて得た知識を森に還元できるようきっかけづくりを行なっています。また今後は、子供たちが森林を身近に感じてもらえるよう教育分野にもより一層、力を入れていきたいと考えています。

私は、人間の故郷(ふるさと)は「山」だと思っています。幼い頃から山の資源が身近にあった私にとって、暮らしは自然と一体でした。これらは先人たちの努力によって自然が保たれ、環境と文明のバランスが維持されてきたためです。今こそ、農林業に力を入れ、日本の自然を守るときだと考えています。私たち林業労働者の努力が、森林だけではなく、やがて川や海、水を守り、日本の国土と環境を守ることに繋がると信じ、微力ながらも森林の整備を通して、「伊那谷の自然を守り、次世代に引き継いでいきたい」と思っています。

NPO法人 森林環境

理事長 湯澤 要次